近年、給湯器の無料点検を装った悪徳業者によるトラブルが急増しています。国民生活センターの発表によれば、消費生活センター等に寄せられた給湯器の点検商法による相談件数は2022年度が561件だったのに対し、2023年度は1099件と過去最多を記録しています。
※出展:国民生活センター
そこで本記事では、給湯器の点検商法によくある手口と対処法についてまとめました。トラブルを未然に防ぐためにもぜひご一読ください。
給湯器点検トラブルのよくある手口
「あなたのお住まいの地域で給湯器の無料点検を行っています」
「●●市から依頼されて来ました」
「給湯器メーカーのメンテナンス代行店です」
このようなことを電話口や直接訪問などで言われると、つい信用して家に上げてしまいがちです。
ですがこれはよくある詐欺の手口。実際に点検したあとで「このままではもうすぐ壊れる、火災になる危険性もある」などと不安をあおり、「今契約したら安く交換できる」と言って新しい給湯器への交換を迫るといったトラブルが多発しています。
給湯器はライフラインの一つであることから、いま壊れたら困るといった不安感をあおりやすい商品です。メーカーや販売店が、お客様からのお申し込みなしに修理や点検を行うことはありませんので、だまされないように注意しましょう。
参考:
ノーリツ「定期点検を装った交換部品の訪問販売にご注意ください」
リンナイ「悪質な点検・修理業者にご注意ください」
パロマ「当社グループを名乗る不審電話にご注意ください。」
悪徳業者にだまされないための対処法
安易に点検させない
電話や訪問で無料点検や修理を持ちかけてくる業者はほぼ詐欺です。ガス機器メーカーの名前や販売店の名前を出してくるケースもありますので、本当に依頼されているのかどうかをメーカーや販売事業者に確認しましょう。
少しでも怪しいと感じたら家に上げず、インターホン越しに断ることでトラブルを回避できます。
給湯器の点検・修理はメーカーまたはガス会社に依頼する
悪徳業者はチラシやシールなどをポスティングしてお客様から依頼が来るのを待っています。チラシに書かれた価格がいくら安くても、よく知らない業者に修理や点検を依頼するのは危険です。
給湯器の調子が悪いときは、ガス機器メーカーまたはガス会社へ点検を依頼しましょう。
その場で契約しない
「今すぐ契約すれば割引できる」「今交換しないと危険」などといって契約を急がせるケースがあります。ですが冷静になってよく調べてみたら、もっと安く交換できたということも。給湯器を交換する場合はその場で即決せず、見積書をもらってじっくり比較・検討を行いましょう。
クーリング・オフが使える場合も
給湯器を新しいものに交換するつもりがなかったのに、その場で押し切られて交換してしまった。そんな場合はクーリング・オフ制度が使える場合があります。
クーリング・オフは、契約書面が交付された日から8日以内に、自分で書面または電磁的記録(電子メールなど)を使って通知することで、契約の無条件解除ができます。
クーリング・オフができる取引かどうかや、クーリング・オフの詳しいやり方については、お住まいの自治体の消費生活センター等に相談しましょう。
参考:消費者ホットライン
無資格業者による手抜き工事の被害
給湯器の交換工事を行うためには「ガス可とう管接続工事監督者」や「液化石油ガス設備士」といった専門資格が必要です。これらの資格を持たない業者に工事を依頼し、手抜き工事となってしまうトラブルが多く発生しています。
給湯器の交換工事を依頼する場合は、資格を持っているかどうかを確認することも重要です。
まとめ
給湯器交換時のトラブルとその対処法について解説しました。無理やりその場で新しい給湯器への交換を押し売りされるケースや高額な工事費を請求されるケース、手抜き工事をされるケースなどもあります。
このようなトラブルを防ぐためにも、給湯器交換はその場で契約することを避け、複数の業者に見積もりを取るようにしましょう。修理や交換の費用感をつかむことが、トラブルを未然に防ぐために有効です。
当店では、有資格者が責任をもって工事対応をいたしますのでご安心ください。
・給水装置工事主任技術者
・液化石油ガス設備士
・ガス機器設置スペシャリスト
・ガス可とう管接続工事監督者 など
関連記事>>当店の主な許認可・資格一覧
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