都市ガスとプロパンガス（LPガス）の違いとは？わかりやすく解説します

投稿日：2020年01月14日

家庭に供給されるガスは、ほとんどが都市ガスかプロパンガス（LPガス）のどちらかです。不動産の募集物件にも、どちらのガスを使用しているかの記載がありますが、このふたつ、違いはどこにあるのでしょうか。もしも自分の希望でガスを選べるなら、どちらを選べばよいのでしょうか。この記事では都市ガスとプロパンガスの違いについて解説します。

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都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガスとプロパンガスの違いについて、項目別に見ていきましょう。

原料、成分

都市ガスとプロパンガスは、原料も成分もまったく異なるものです。
都市ガスの原料は、メタンを主成分とする天然ガスがほとんど。一方のプロパンガスは、プロパンやメタンを主成分とする液化石油ガスです。

ガス供給のしくみ

ガスの供給は、都市ガスは道路や地面の下に通されたガス管を通じて行われます。一方のプロパンガスは、業者が専用のボンベにガスを充填して、各家庭にボンベを配送するという供給方式です。

使用可能なガス器具

それぞれのガスの成分が異なるため、都市ガスで使えるのは都市ガス用のガス器具、プロパンガスはプロパンガス用のガス器具です。引っ越す際、転居先で使うガスの種類が変わるときは、ガス器具の買換えやガスの種類の変更などが必要となります。

熱量

熱量は都市ガスが1㎥当たり約11,000kcalであるのに対し、プロパンガスは1㎥当たり約24,000kcalと、2倍以上の開きがあります。プロパンガスのほうが、かなりパワフルです。

料金制度

料金制度にも大きな違いがあります。
まず都市ガスですが、電気や水道と同じように公共性が重視されているため、料金決定には経済産業省の認可を受けなければなりませんでした。さらに、都市ガスの料金計算にはガスの製造や供給にかかる費用と、ガスの使用料金に差が出ないようにする方式「統括原価方式」という方法が用いられていました。

2017年からはガスの供給も自由化され、ガス会社独自の料金設定ができるようになりましたが、上記のような背景もあり、都市ガスの料金は各社ほぼ一定のラインで保たれています。

ではプロパンガスはどうなのかというと、都市ガスが自由化される前からずっと、自由料金制が採用されていました。現在も変わらず、プロパンガスを販売する業者が仕入れ価格、人件費、配送料などを加味したうえで、自由に料金を設定できます。

このためプロパンガスの値段は、販売店によってばらつきがあります。同じ地域内でも業者によって料金に開きがあることもめずらしくはありません。

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