トイレの寿命はいつ？交換の目安はおよそ10年

投稿日：2017年12月28日　更新日：2024年02月28日

毎日使っているトイレ。「水が流れない」など大きな不具合がない限り交換は必要ないと考える方も多いでしょう。
でも、掃除をしている時に汚れが落ちにくく感じるようになったら、トイレの劣化が進んでいるサイン。このまま劣化が進めば、臭いや水漏れなど不具合の原因になることもあります。

では具体的にトイレの寿命とはいつなのでしょうか。この記事では、トイレの寿命や交換時期の目安、リフォームのタイミングについてお伝えします。

トイレの寿命と主な不具合の事例を部位別にご紹介

トイレの寿命は一般的に10～15年といわれていますが、トイレの部位によっても異なります。それぞれの部位の交換時期と主な不具合について解説します。

便器やタンク

便器・タンクの主な不具合・故障例

陶器製の便器やタンクの場合、ひびが入ったりしなければ、100年以上は使うことも可能といわれています。とはいえ、汚れがこびりついて落ちなくなった、変色してしまったという場合は、耐久年数を迎えたといえます。これは汚れをつきにくくする表面加工の効果が、経年劣化によって失われるためです。

また、最近は樹脂製の便器もあり、こちらは陶器製に比べて、変色、ひび割れが起こりにくいといわれています。
ただし、陶器製・樹脂製を問わずタンク内部の部品は消耗品であるため、10～15年程度で交換するのが望ましいでしょう。

便器・タンクの主な不具合・故障例

便器・タンクの不具合は水を流す動作に関するものが多くなっています。また、素材自体の経年劣化によるものもあります。

トイレの水が流れない/流れにくい
トイレの水が止まらない/止まりにくい
トイレが詰まっている
タンクに水がたまりにくい
便器やタンクから水漏れがする
便器やタンクから異音がする
便器に物を落としてひび割れが発生　など

関連記事＞＞トイレの水が流れない！故障やトラブルの原因と対処法について

ウォシュレット（温水洗浄便座）

ウォシュレット（温水洗浄便座）の主な不具合・故障例

さまざまな機能がついているウォシュレットやシャワートイレなどは故障しやすく、寿命は約10年程度と便器・タンクよりも短めです。
ただし、使用頻度によって変わりますので、リモコン、洗浄ノズル、便座自動開閉、便座の暖房、温風など、いずれかの機能に故障が見られたら交換時期と言えます。

ウォシュレット（温水洗浄便座）の主な不具合・故障例

ウォシュレット（温水洗浄便座）の不具合はノズルに関するものや暖房機能、センサー機能などが多くなっています。高機能な商品ほど故障のリスクも高まり寿命は短くなりがち。本体の生産終了から10年を目処に交換用部品の供給もストップしてしまうため、修理する場合は早めに依頼しましょう。

ノズル本体が出てこない
ノズルから温水が出ない
ノズルからの水が止まらない
ホースの接合部などから水漏れがする
リモコンのスイッチが反応しない
リモコンの電源が入らない
オート洗浄などのセンサーが反応しない
暖房便座なのに便座が温かくならない
異音がする　など

その他、パッキンや配管の不具合例

目には見えない部分のパッキンや配管は消耗品のため、寿命は7～10年程度と短いです。劣化による水漏れが発生したら寿命と考え、交換を検討しましょう。

その他の箇所の主な不具合・故障例

排水管や接合部分からの水漏れ
レバーハンドルからの水漏れ
トイレの便器と床の隙間から水漏れ
床クッションシートの劣化
壁クロスのはがれ、劣化
トイレ全体に臭いが染みついている
床タイルが割れている　など

こんな症状が出たら寿命かも。トイレ買い替えのサインとは

トイレが突然故障すると大変困りますよね。トイレが壊れる前に出すサインを見逃さないようにすることが大切です。以下のような症状が出たら早めに交換を検討しましょう。

タンクに水はあるのに水の流れが悪い、流したあとも水位が高い

トイレが詰まりかけているサインです。そのまま使い続けると水漏れや逆流などの原因になります。

便器やタンクから異音がする

水を流したときにゴポゴポと音がする場合は、つまりが発生している可能性が高いです。専門業者に修理を依頼しましょう。
また、タンクからチョロチョロ音がする場合はタンク内の部品が故障している可能性があるため、タンクの修理や交換を依頼しましょう。

便器やタンクがひび割れている

軽度のひび割れであればホームセンターなどで売っている補修材を使って直すこともできますが、重度の場合は交換がおすすめです。

寿命ではなくてもトイレのリフォームを考えたいタイミング

便器が劣化したり、ウォシュレットが寿命を迎えていなくても、次のようなことが気になっているのなら、リフォームを検討するタイミングといえます。

掃除が面倒、あるいは掃除がしにくい

いつも清潔にしておきたいトイレですが、掃除に以前よりも手間がかかるのならリフォーム時期といってよいでしょう。長年使っていると、どうしても汚れが落ちにくくなりますし、掃除がしにくい場所に汚れがたまり、それらはそのまま放置されると取れない汚れとなり、臭いの原因ともなってしまいます。

最新のトイレは性能も進化しており、お掃除がしやすいように工夫されているため、いつでもキレイに使うことができます。

各メーカーの主な清潔機能

TOTO

きれい除菌水：黒ずみやヌメリの原因となる菌を除菌して、きれいをキープする
便器きれい：使用前に便器ボウルにミストを噴霧し、汚れをつきにくくする
セフィオンテクト：便器内部の表面をナノレベルでなめらかに仕上げ、汚れがつきにくく取れやすくする

LIXIL

キレイノズル：ノズル使用後は銀イオン水で除菌と洗浄ができる
アクアセラミック：便器への水垢の固着を科学的に防ぎ、日常のお手入れでいつでもキレイに保てる
お掃除リフトアップ：便座が真上にしっかり持ち上がるから、汚れやすい便座と便器の隙間をラクに掃除できる

パナソニック

激落ちバブル：流すたびにたっぷりの泡で洗浄するからトイレが汚れにくい
スゴピカ素材：有機ガラス系の素材で水垢汚れがつきにくい
トリプル汚れガード：3つのガードで飛び跳ね汚れ、垂れ汚れ、漏れ汚れを防ぐ

電気代の節約、省エネ化がしたい

電気代の節約、省エネを意識するなら、最新型のウォシュレットがおすすめです。性能にもよりますが、電化製品は新しいものほど消費電力が少なく済むように設計されています。

水道代を節約したい

長い目で見ると、トイレを交換することで、水道代に関してもコストパフォーマンスがよくなります。その理由は、流す水の量が格段に減ること。以前は14～15リットルほどが必要だった水が、水流設計技術の進歩により、4～5リットルで済むようになりました。1回当たり約10リットル減るわけですから、かなりの節水につながります。家計の助けになることはもちろん、エコにもなるというわけです。

トイレ空間を広く使いたい

トイレを交換することで、トイレ空間を広く使える場合があります。たとえば人気のタンクレストイレは、タンクがない分トイレの奥行きがコンパクトになりますので、トイレという限られた空間をゆったりと使えるでしょう。

トイレタイプ別！修理・部品交換が可能なケース

トイレには組み合わせ便器、一体型トイレ、タンクレストイレの3種類があります。どのタイプのトイレを使っているかによって、修理や部品交換の難易度が違ってきます。

トイレのタイプ	組み合わせ便器	一体型トイレ	タンクレストイレ
画像
特徴	便器・タンク・便座（ウォシュレット）が別々に分かれている	便器・タンク・便座（ウォシュレット）がすべて一体型になっている	タンクがなく、便器と便座（ウォシュレット）が一体型になっている
交換	パーツごとの交換が可能	一体型のため、ウォシュレットだけ交換することができない	一体型のため、ウォシュレットだけ交換することができない
自分で修理	比較的構造がシンプルなため、自分で修理できる場合がある	比較的構造がシンプルなため、自分で修理できる場合がある	多くの電子部品が使われているため、自分で修理するのは難易度が高い

買い替え前にチェック！失敗しないトイレの選び方

トイレを選ぶ際は、修理や交換のときのことも考えて検討するのがおすすめです。
トイレには先ほども述べたとおり、便座と便器・タンクが一体化したものと、別々になっているものがあります。

修理や交換のコストを抑えたいなら組み合わせ便器がおすすめ

トイレでもっとも故障が多いパーツはウォシュレット（温水洗浄便座）です。ウォシュレットだけの交換であれば、安いものなら2万円台から取り換えが可能です。また、工期も短くて済みます。

組み合わせトイレを見る

ウォシュレット（温水洗浄便座）を見る

掃除のしやすさを取るなら一体型トイレ、タンクレスがおすすめ

組み合わせ便器の場合はどうしても便器と便座の間に汚れが溜まりやすく、また掃除がしにくいというデメリットがあります。
その点、一体型トイレやタンクレストイレは見た目の構造がシンプルでお手入れが簡単。また、デザイン性にも優れています。ただし、故障の場合はまるごと交換する必要があるためコストが高いでしょう。

一体型トイレを見る

タンクレストイレを見る

まとめ

トイレは生活には欠かせない場所です。リフォームすることで快適な空間になるだけでなく、省エネ・節水にもつながります。ぜひ今のトイレの状況をチェックして、タイミングを逃さずにリフォームを検討しましょう。

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便器やタンク

便器・タンクの主な不具合・故障例

ウォシュレット（温水洗浄便座）

ウォシュレット（温水洗浄便座）の主な不具合・故障例

その他、パッキンや配管の不具合例

その他の箇所の主な不具合・故障例

こんな症状が出たら寿命かも。トイレ買い替えのサインとは

タンクに水はあるのに水の流れが悪い、流したあとも水位が高い

便器やタンクから異音がする

便器やタンクがひび割れている

寿命ではなくてもトイレのリフォームを考えたいタイミング

掃除が面倒、あるいは掃除がしにくい

各メーカーの主な清潔機能

電気代の節約、省エネ化がしたい

水道代を節約したい

最新機能のトイレを使いたい

トイレ空間を広く使いたい

トイレタイプ別！修理・部品交換が可能なケース

買い替え前にチェック！失敗しないトイレの選び方

修理や交換のコストを抑えたいなら組み合わせ便器がおすすめ

掃除のしやすさを取るなら一体型トイレ、タンクレスがおすすめ

まとめ

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