2022年6月2日から3日にかけて、関東地方でピンポン玉サイズの雹(ひょう)が降り、Twitterでは「車ボコボコ」「車大丈夫」などのキーワードがトレンド入りしました。
雹から愛車を守る対策としてはカーポートが有効ですが、今回のような大粒の雹だとカーポートの屋根さえも突き破ってしまうこともあります。
そこで、愛車を雹から確実に守るためカーポート選びのポイントをご紹介。また、雹害(ひょうがい)でカーポートが破損したときの火災保険申請の注意点もお伝えします。
雹が降る条件とは
雹は直径5mm以上の氷の粒のことを指します。積乱雲の中で発生した氷の粒が、何度も上昇と下降を繰り返しながら冷やされて大きくなり、ある程度の重さになると降ってきます。ちなみに5mm未満の氷の粒は「霰(あられ)」と呼びます。
雹がよく降るのは5月~7月の初夏で、真夏は気温が高いため降ってくる途中に融解して雨となります。また冬は積乱雲が発達しにくいため、あまり雹は降りません。
雹がよく発生する地域は北関東を中心とする内陸部で、西日本は雷雨が多いものの降雹(こうひょう)はあまりないのが特徴です。
雹は発達した積乱雲から降るので、雹が降るときは激しい雨や落雷、突風などを伴うのが一般的です。
雹の落下スピードはどれくらい?
出典:ウェザーニュース
雹の落下スピードは、直径5mmのものでも時速36キロ、50mmなら時速115キロにも及びます。
雹のサイズは直径20mmくらいまでが多いのですが、時にはピンポン玉くらいの大きさになることもあります。そのような大粒の雹が時速100キロ超で人に当たればケガだけでは済まないことも。雹が降ってきたらすばやく建物の中に避難し、窓から離れることが何よりも大切です。
どんな雹害があった?
近年、異常気象の影響でたびたび聞かれるようになった雹害。
日本では2000年5月24日に茨城県南部と千葉県北部で発生した降雹によって、建物の窓ガラスが割れたり、農作物に大きな被害をもたらしました。また160名の人が負傷するなど人的被害も出ています。このときはミカン大ほどの雹が降ったそうです。
参考:建築研究所「平成12年5月24日関東北部で発生した降雹被害」[PDF]
2017年7月18日には都内で降雹があり、駒込駅の屋根の一部が粉々になって落下するなどの被害が出ました。また、冒頭でも紹介した2022年6月2日~3日のケースでは、群馬県や埼玉県、千葉県などでピンポン玉サイズの雹が降り、「車のボンネットがボコボコになった」「ボンネットがへこんだ」「車のフロントガラスが割れた」「カーポートの屋根が破損した」などの被害が出ています。
このように日本ではたびたび雹害が発生していますが、世界でも1986年4月14日にバングラディシュで1キロ超の雹が降り、92名の方が亡くなるなど大きな被害が出ています。
最近では地球温暖化による影響で発達した積乱雲が発生しやすくなっています。いつその積乱雲から降雹があってもいいように、日ごろから雹対策は万全にしておきたいものです。
雹から愛車を守る対策はスチール折板カーポートがおすすめ
現在、カーポートの屋根材の主流となっているポリカーボネート材は熱可塑性プラスチックの一種で、一般的なガラスの200倍以上の耐衝撃性を持っています。軽くて加工がしやすく採光性にも優れていることから、カーポートの下を明るくしたい方に人気があります。
また、ポリカーボネート材は紫外線をほぼ100%カットし、雨や雪、鳥のフンなどからも大事な愛車を守ってくれます。屋根のない駐車場に停めてある場合と比べれば、車の傷み具合は大きく軽減できるでしょう。もちろん、雹や霰(あられ)に対しても効果を発揮してくれます。
ただし、今回のようなピンポン玉サイズの雹が降ったときは、ポリカーボネート材のカーポートでは防ぎきれないこともあります。雹害が多い地域にお住まいであれば、ポリカーボネート材よりもスチール折板屋根を採用したカーポートの方が安心でしょう。
スチール折板カーポートの特徴
スチール折板カーポートは、耐食性・耐候性に優れたガルバリウム鋼板(スチール板)を波型に折りたたんだ屋根を採用しています。
1mm以下の薄いスチール板を折りたたむことで強度を向上させているので、頑丈かつ軽量なのが特徴です。一般的なポリカーボネート材のカーポートが積雪20cmまでに対応しているのに対し、スチール折板カーポートは50cmや100cmを超える積雪に耐えられるタイプもあります。
日差しを100%カットするため夏場も車の中が暑くなりにくいですが、カーポートの下が暗くなってしまうというデメリットも。また、価格はポリカーボネート材のカーポートに比べて高くなる傾向があります。
とはいえ、スチール折板のカーポートならポリカーボネート材に比べると大粒の雹が降っても穴が開いたりする可能性は大幅に軽減されますし、その分車への被害も抑えられます。
雹害でカーポートの屋根に穴が…火災保険は申請できる?
雹害によってカーポートの屋根に穴が開いたり、破損してしまった場合は、火災保険で補償が受けられるかもしれません。
もし「建物」に火災保険を掛けていた場合、多くのケースで門や塀、物置、車庫、付属建物なども火災保険の対象となり、カーポートの破損も火災保険で補償することができます。(※)
ただし、以下のようなケースでは火災保険が請求できないので、注意が必要です。
※保険会社やプランにより補償対象は異なり、対象外となるケースもあります。事前に保険会社へご確認ください。
雹害でカーポートが破損しても火災保険の補償が受けられないケース
1. 補償内容から「雹災」を外していた場合
保険料を安くしようと保険内容をカスタマイズして「雹災」を外してしまっている場合は、残念ながら補償を受けることができません。
2. 損害額が免責金額よりも安くなってしまった場合
保険料を安くするかわりに補償の免責金額を設定している場合があります。免責金額とは何かあったときに自己負担する金額のことです。
たとえば免責金額を10万円に設定していたら、損害額が10万円以下であった場合は保険金が下りないということになります。
3. 経年劣化による破損と判断された場合
カーポートを設置してから何年も経っていて、破損が雹災によるものではなく経年劣化によるものと判断された場合は、補償の対象になりません。
4. 保険金請求までに3年以上経ってしまった場合(※)
火災保険の保険金の請求期限は3年と定められていますので、被害に遭ったらすみやかに保険会社へ連絡することが大切です。保険会社によっては期限が3年ではないところもありますので、契約書をよく確認しておきましょう。
※参照:保険法(消滅時効)
関連記事>>台風でカーポートが破損! 実は火災保険で直せます
まとめ
雹や霰(あられ)の害から大切なお車を守る対策としてカーポートは有効ですが、大粒の雹にも対応できるスチール折板カーポートならさらに安心です。
また、雹害でカーポートが破損してしまった場合は火災保険で補償できるケースがあります。条件によっては保険金が受けられない場合もありますので契約内容を確認してみましょう。
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