水道管の凍結対策 防止する方法と凍結した時の対処法を解説
投稿日:2021年01月20日 更新日:
冬になって気温の低い日が続くと、気を付けなくてはいけないのが「水道管の凍結」です。北海道や東北などの寒い地方だけでなく普段暖かい地域でも、冬の寒波で夜中の気温がマイナスになることあります。凍結による水道管の破裂を防ぐためにも、水道管の凍結対策を正しく覚えておきましょう。
今回は、水道管の凍結防止の方法と凍結時の対処法を詳しく解説していきます。
水道管が凍結する温度
水は0℃で凍り始めるとされているため、気温が0℃になると水道管が凍ってしまうのでは? と心配になる方もいるかもしれません。しかし、実際には0℃程度では凍らないことが多いようです。
では、何度になると水道管は凍結するのでしょうか。水道管が設置されている環境によっても多少の差はありますが、一般的にはマイナス4℃が一つの温度目安になると言われています。
水道管の凍結を防止する方法・予防する方法
天気予報で夜中から朝にかけての冷え込みが厳しくなると知ったら、事前に水道管の凍結対策をしておきましょう。水道管の凍結を防止するための主な予防方法は、以下の5つです。
1)水道管内の水を抜く
水道管の凍結は、内部に溜まっている水が凍ることで起こります。つまり、水道管内の水を抜いておけば凍るものがないため凍結しないわけです。給湯器やボイラーなどには止水栓や水抜きがついているので、気温の低い日は就寝前に水抜きを忘れずに行いましょう。
2)水道管・水道メーター・給湯器を保温する
保温テープや断熱材などを水道管に巻きつけたり、屋外にある蛇口にタオルなどを巻きつけたりしておくだけでも保温効果があります。水道管に巻きつけて使うケーブル状のヒーターや水道管凍結防止カバーなどを購入するのもおすすめです。
3)水道管・水道メーター・給湯器の水分を拭いておく
雨などで濡れた水道管や水道メーター、給湯器をそのまま放置すると、濡れた部分が夜間に凍って機器内部を冷やし水道管凍結の原因となります。屋外に限らず、水まわりの水滴はこまめに拭き取って常に乾いた状態を維持することが大切です。
4)就寝前に蛇口から少量の水を流しておく
手軽な凍結対策としてあげられるのは、就寝前に蛇口から少量の水を流しておくという方法です。水を常に流し続けることで、水道管内の水が凍るのを防ぐことができます。ただし、ポタポタと滴り落ちる程度の水量ではなく、鉛筆程度の太さを目安にしましょう。
5)就寝前に追い炊き機能がある場合は水を張っておく
風呂場の浴槽に追い焚き機能がついているのであれば、浴槽の循環口の5センチほど上までお湯を残しておきましょう。追い焚き機能を使って残り湯を循環させることで、給湯器内の凍結を防ぐことができます。
水道管が凍結したときの対処法
では、実際に水道管が凍結してしまった場合にはどうしたらよいのでしょうか。凍結時の主な対処法を詳しく説明します。
1)元栓の場所を把握する
朝起きて水道管が凍結していたら、すぐに元栓の場所を確認しましょう。万が一破裂してしまった場合は元栓を閉めて水を止め、破裂した箇所にビニール袋を巻きつけて上からガムテープなどで固定し、水道局指定業者に連絡をします。
ただし、元栓を閉めても水が出続ける場合や、水道メーター自体が故障している場合には、至急水道局へ連絡をしましょう。
2)タオルをかけてぬるま湯をかける
水道管が凍結して水が出ない時には、ぬるま湯をかけて凍った部分を溶かしましょう。
熱湯を使用することは厳禁です。急激な温度の変化によって水道管にヒビが入るなど破損してしまうことがあるためです。水道管にタオルなどを巻いて、50℃前後のお湯をゆっくりとかけて温めましょう。
3)ドライヤーで温める
電源が確保できる場合には、ドライヤーを使ってゆっくりと水道管を温めるのもおすすめです。ドライヤーは一定の温度を維持することができるため、効果的に凍結した部分を温めてくれます。
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寒冬となる年は、北海道や東北でなくても水道管が凍結する恐れがあります。寒波の知らせを聞いたときは上記の防止策で備えましょう。