ガスコンロからチチチ、カチカチ、ポッポ……といった異音がして気になったことはないでしょうか。あるいはブザーの警告音が鳴って驚くこともあります。これらの音がする原因はどこにあるのか、対処法とあわせて解説します。
ガスコンロから音がする原因
ガスコンロから何らかの音がする場合、その原因はどこにあるのか、音の種類別に説明します。
チチチ、カチカチと音が鳴る
ガスコンロを使用する際に、点火ボタンを押すと鳴るチチチ、カチカチという音は、点火プラグに火花(スパーク)が飛んでいる音です。通常はすぐに点火用とメインバーナー用のガスが噴射されて火がつきますが、まれに火がつかずにチチチ、カチカチという音がするだけという状況になることがあります。
原因は電池切れか、バーナーが濡れているか、バーナーもしくは点火プラグ、立消え安全装置が油や汚れで詰まっているか、バーナーキャップが正しくセットされていない可能性があります。
料理を作っていて吹きこぼれや煮こぼれをしてしまったときや、あまり掃除をしていないときは、バーナーキャップや五徳を取り外してすべてのパーツをキレイに掃除し、よく乾かしてからもう一度火をつけてみてください。とくにバーナーキャップは裏面の溝部分をよく掃除しましょう。バーナーが目詰まりしている場合、不完全燃焼により一酸化炭素が発生することがあって危険です。
点火時にピーなどのブザー音が鳴る
点火時にピーなどの音がするときは電池が切れかかっている可能性があります。ブザー音とともに電源ランプが点滅する機能がついているガスコンロもあります。電池が切れると点火できなくなるので、電池を交換しましょう。
点火後にピーなどのブザー音が鳴る
点火後にブザー音が鳴って火が消えたときは、安全装置が作動して消火されたかガスが止まった可能性があります。煮もの調理などで水分がなくなって焦げついたとき、煮こぼれなどで火が消えたとき、火がつきっぱなしで2時間程度経ったときなどに安全装置が働くように設定されている機器が多いようです。
点火時にポッポと音がする
点火時にポッポ、ポッという音がするときは、バーナーが目詰まりしているか、バーナーキャップが正しくセットされていないか、ガスコンロが冷えている可能性があります。
バーナーキャップが浮いたり傾いたりしていないか確認して正しくセットしてください。またバーナーの目詰まりは一酸化炭素が発生する危険性があるので、バーナーキャップの裏面にある溝部分などを掃除してください。
火が消えるときにバボンと破裂音が鳴る
火が消えるときの破裂音も、バーナーが詰まってガス量が減っているときなどに鳴る可能性があります。バーナーキャップの掃除をしてください。
寿命を迎えたガスコンロから原因不明の音が鳴る場合
家庭用ガスコンロの寿命は10年ほどと言われています。そのため買ってから10年近く経ったガスコンロから、上記以外の原因で異音がすると考えられる場合は、部品などの劣化によって故障している可能性があります。そのまま使い続けることは危険な場合もあるので、業者に修理を依頼するか、買い替えを検討することをおすすめします。
ガスコンロから異音がするときは、たとえいつものようにコンロが使えたとしても、原因を突き止めて適切な対処をしてください。また、定期的に掃除や手入れをしてバーナーの目詰まりなどを防ぐことも大切です。
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