
夏本番の暑くなる前にエアコンの試運転が呼びかけられています。
暑くなってからエアコンをつけて故障していた場合、修理・買い替え・設置までに数週間待たされるかもしれません。
暑くなる前の今こそ「エアコンの試運転」をして、正常に運転するかを確認しておきましょう。
エアコンの試運転は暑くなる前にしておきましょう!
エアコンの試運転の一番ベストな時期は、5月中旬~6月中旬がおすすめ!
なぜなら、夏本番前の時期は気温が比較的低く涼しいので、この時期の冷房運転はエアコン本体に優しいためです。
真夏や真冬に試運転をせずにいきなり100%の負荷をかけて起動させると故障の元になりやすくなります。
また、故障がわかった場合でも、夏本番前に速やかに修理・交換することができます。
夏本番は、エアコン購入&修理の依頼が混み合います!
エアコンをつける(稼働させる)時期は、基本的には6月の下旬から7月が一般的です。
真夏の7月や8月は販売店や工事業者の繁忙期。なかなか予約が取れず、購入や修理に時間がかかってしまうケースが多く、2週間以上も待たされてしまうことがあります。
経済産業省や政府広報オンラインでも、暑い夏が来る前にエアコンの試運転をし、異常がないか確認するよう呼びかけています。
試運転の手順やチェックするポイントを抑えて、快適な夏を迎えられるよう準備しておきましょう。
試運転をする前にフィルターや室外機をチェックしよう
エアコンの試運転をする前に、まずフィルターと室外機のチェックをしましょう。
フィルターにホコリが溜まっている場合は、掃除機で吸い取るか水洗いをします。フィルターは、乾燥が不十分だと雑菌が繁殖しカビや嫌なニオイの原因になるので、2週間に1度を目安に掃除をしましょう。
室外機は、吹出口に物を置くと冷房の効果が下がります。吹出口付近やその周辺に物を置いたり、カバーで覆ったりしないようにしましょう。
また室外機に直射日光が当たると、室外機が温まり冷房効果が低下します。できれば、室外機は日陰に設置することをおすすめします。
メーカーごとに推奨する試運転の方法
メーカーごとに推奨する試運転の方法は異なります。各社のエアコンの試運転の方法を参照して点検を行ないましょう。
パナソニックが推奨する試運転の方法(エオリアなど)
1. 電源を入れる前に、ブレーカーやコンセントを確認
2. 運転モードを「冷房」にして運転開始
3. リモコンやエアコン本体に不具合がないかチェック
エアコンのブレーカーが「入」になっていて、電源プラグやコンセント周りにホコリがたまっていないことを確認してから電源を入れます。
室内温度より3℃以上低くしてスイッチON! エアコンがしっかり動くまで、30分以上は継続して運転し、様子を見てください。
以上の試運転を行ないながら、風が出なかったり、すぐに止まってしまったり、風が臭う、またはエアコン本体からの水漏れや異音がないかをチェックしていきます。
※リモコンを含むエアコンの不具合がある場合は、サポートページを確認しましょう。
ダイキンが推奨する試運転の方法(うるさらやリソラなど)
1. 運転モードを「冷房」にして、温度を最低温度(16~18℃)に設定。
2. エアコンを10分程度運転する。
3. 冷風が出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認。
4. さらに30分ほど運転し、室内機から水漏れがないかを確認。
5. 異臭や異音がないかもあわせて確認。
最低温度「16〜18℃」に設定し約10分「冷房」運転して、冷風が出ているか、異常を示すランプが点滅していないか確認する。
さらに30分ほど運転し、室内機から水漏れ、異臭や異音がないかを確認する。
そのほか、ダイキンのサポートページでは、フィルター清掃の必要性や、節電につながる設定温度の目安、室外機の周辺に物を置かないようにするなどの注意点を解説しています。
三菱電機が推奨する試運転の方法(霧ヶ峰、ズバ暖霧ヶ峰など)
1. 電源プラグやコンセントに、がたつき、ゆるみ、変色やほこりがないか、フィルターが汚れていないか確認。
2. リモコンで運転モードを「冷房」にして温度を「16℃」に設定。
3. 10分程度運転して、室内機の吹き出し口から冷たい風が出ているかを確認。
4. さらに20分程度運転して、室内機から水漏れがないかを確認。
5. 異臭や異音がないか確認。
電池を交換するときは、誤動作を防止するため、電池を外した後、リモコンの電源ボタンを数回押してから全部新しい電池に交換します。リセットボタンがある場合はリセットボタンを押します。
室内機から水漏れがある場合、外のドレンホースが詰まっていたり、先端がつぶれていないか確認をします。
そのほか、三菱電機のサポートページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目や節電方法が分かりやすくまとめられています。
参照:三菱電機「シーズン前の試運転で 夏本番を安心、快適に!」
日立が推奨する試運転の方法(白くまくんなど)
1. エアコンの電源を入れる前に、ブレーカーやコンセント、電源プラグのホコリや、排水ホースが詰まっていないかを確認。
2. 運転モードを「冷房」に設定し、設定温度を最低設定の16℃に下げて運転。
3. 冷風が出ているかを確認。
4. 室内機の「タイマー」ランプが点滅していないか確認。
5. そのほか、室内/室外機からの異音、室内機からの異臭がないかを確認。
運転モードを「冷房」に設定し、設定温度を最低設定の16℃に下げて運転し、冷風が出ているかを確認する。
室内機の「タイマー」ランプが点滅していないか、異音や異臭がないかを確認する。
シャープが推奨する試運転の方法(エアレストなど)
1. 温度を「18℃」に設定して、約10分間「冷房」運転を行なう。
2. 冷風が出ているかやランプなどが点滅していないかなどを確認。
3. エアコンから吹き出す風が臭っていないか確認。
そのほか、シャープのサポートページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられています。
参照:シャープ「エアコンのおためし運転をおこないませんか?」
三菱重工が推奨する試運転の方法(ビーバーエアコンなど)
1. エアコンの電源を入れる前に、電源プラグのホコリやコンセント、リモコンの電池切れなどを確認。
2. フィルターが汚れていないか、室外機の周りに物が置かれていないか、排水ホースが詰まっていないか確認。
3. エアコンの温度を「18℃」に設定。
4. 運転モードを「冷房」にして運転開始。
5. 10分程度運転して、部屋が冷えるかを確認。
6. さらに30分程度運転して、室内機から水漏れ、室内/室外機から異臭や異音がないか確認。
そのほか、三菱重工のサポートページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられています。
参照:三菱重工「シーズン前のエアコンのお手入れと試運転のお願い」
富士通ゼネラルが推奨する試運転の方法(ノクリアなど)
1. ブレーカーの確認。
2. 電源プラグの確認。
3. リモコンの電池の確認。
4. フィルターの汚れの確認。
5. 室外機のまわりに物がないか確認。
6. 排水ホースが詰まっていないか確認。
7. 冷房温度を18度にして10分程度運転し、冷風がでているか確認。
8. さらに20分以上運転して、室内機からの水漏れ、異音、異臭がないか確認。
そのほか、富士通ゼネラルのサポートページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられています。
コロナが推奨する試運転の方法
1. 室内機や室外機の吸い込み口や吹き出し口がふさがれていないか、フィルターが汚れていないか、排水ホースが詰まっていないか確認。
2. 電源プラグがコンセントに差し込まれているか、リモコンの電池が切れていないか確認。
3. 運転モードを「冷房」にして10分程度運転して、室内機の吹き出し口から冷風が出ているかを確認。
4. 運転中に異常を示すランプが点滅していないかを確認。
5. さらに30分程度運転して、室内ユニットから水漏れがないかを確認。
そのほか、コロナのサポートページでは、試運転の方法のほか、その前後に行なうべきチェック項目が分かりやすくまとめられています。
参照:コロナ「もうすぐ夏本番!!シーズン前にエアコンの試運転をおすすめします」
東芝が推奨する試運転の方法(大清快など)
1. まずは電源をチェック(プラグにほこりが溜まっていないか、リモコンの電池があるか)
2. 動作環境をチェック(フィルターが汚れていないか、室外機の周りに荷物がないか、排水ホースが詰まっていないか)
3. 温度を「18℃」にして10分間冷房運転をする。
4. 冷風が出ているか、異常を示すランプが点灯していないかを確認。
5. さらに30分運転して、室内機から水漏れや異音、異臭がないかも確認。
まとめ
今回は、エアコンの試運転をするベストな時期や、各メーカー毎のエアコンの試運転のやり方などをご紹介しました。
「エアコンの試運転をしてみたいけど、やり方がわからない」「自宅のエアコンでは試運転の方法が違うみたい?」など、試運転をしたいけど、自宅のエアコンに合った試運転のやり方がわからない方は、特に参考にしていただけると幸いです。
試運転の時期については、具体的な基準はないものの、エアコンをフル活用するシーズン前での試運転が推奨されています。試運転は、夏前だけでなく、エアコン暖房をつける前にもするようにしましょう。